LayerX エンジニアブログ

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LayerXの業務標準端末を決定するまでにやったこと

CTO室の@ken5scal です。

こんにちは、CTO室の@ken5scal です。 この記事はLayerX 2021アドベントカレンダー 14日目の記事です。昨日はcipeさんの 本番稼働でわかった秘匿化技術のチャレンジングなこと でした。明日はSaaS事業部 BizDevのgunchanさんの記事が公開される予定です。

最近、LayerXのサービスやカルチャーについて多く事例として公開されていますが、では、実際に社員がどのような環境で業務をしているかについては、まだ情報が出てなさそうでした。

特に今日において、どのようなラップトップを使えるかは非常に重要なポイントかと思います。本ブログでは当社で利用される標準業務端末について紹介します。

デフォ端末

  • 8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engineを搭載したApple M1チップ
  • 16GBユニファイドメモリ
  • 1TB SSDストレージ

入社後必要に応じて

  • ビジネス向け Surface Book 3 あるいはSurface Laptop 4
    • 画面: 13.5inch, RAM: 32GB, Disk: 512GB, CPU: Corei8

以上!!

あっさりし過ぎなので、どうこの方針に落ち着いたかを移行で紹介します。

ご興味がある方は是非一読いただけると嬉しいです。

標準端末を決めるまで

スペックとバラエティ

当社では代表取締役が現役で開発をしていることもあってか、かなり業務端末において性能を重視しています。従って、どのような端末であろうと高スペックにすることが可能でした。これは非常にラッキーでした。

一方、端末の種別はかなり人の好みが反映されます。

Mac ProあるいはAirか、軽さを重視した13インチか作業を重視する15インチか、Lenovo派Dell派など、様々な勢力が入り乱れる、さながら戦国の世です。

残念ながら、当社の人的リソースはカツカツです(本当に...!)。その中でアドホックに依頼を受けた場合、どの程度の負荷がかかるかを実体験することで算出しました。以下が、自分が試しに実績のない端末をチェック〜発注までした時の経過時間になります。

  • 対象者からのヒアリング: 2h
  • 要望端末の要件調査(含むヒアリング): 6h~8h
  • 代理店の探索: 1h~3h
  • 代理店へのヒアリング(含む相見積もり): 1h~3h
  • 新規取引申請・購買申請: 1~1.5h
  • 発注: 2w~5w

代表が20分くらいの話を必ずする週次定例では、プロダクトの開発やマーケティングに投資することの一環として採用を拡大することが宣言されました。

そのようなムーブメントの中、上記のような負荷の大きい調達を続けることは合理的でありません。

標準策定

端末の選定・調達・運用の業務も担当するCTO室では、当時の実務環境やヒアリングをもとに、以下の仮定をおきました。

  • 仮定
    • 当社の資料は基本的にGoogle Slidesやスプレッドシートで作られる
    • Mac利用者の比率が高い
    • 未経験者も大体、二週間ほどで慣れる

この過程の元、Macをデフォルト機にするプロポーザルを全社向けに提出しました。その過程および回答・フィードバックはGitHubにまとまっています。

  • 提案

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その結果、次のようにIntelベースでのMacをデフォルト機とすることを決定しました。当時はまだまだm1 Apple Siliconで動作しないアプリケーションも多くありました。現在は解消されているのでm1がデフォルトです。 f:id:maasa_1023:20211014175851p:plain

一方、実際に「やはりWindowsのが扱いやすい」と言うメンバーもいらっしゃいました。そのような声はマジョリティではありませんが真実ですので、特定の期間がすぎてそれでもWindowsが良ければ、Surface Laptopを希望できる制度にしました。

このようにして本ブログの最初に紹介した端末を選定した流れになります。

もちろん端末は運用しなければならないためJamfとIntuneを使っています...が、

本当はガリガリIaCにしてCICDを回すようなソフトウェアによる管理をしたいのですが、全く時間を取れておりません。是非、こう言ったことを一緒に目指してくれる方にご応募いただけますと幸いです。

最後に

LayerXではエンジニアはもちろん、全職種で積極的に採用中です。 ぜひカジュアル面談からでもお話しましょう!