※こちらは「LayerX Advent Calendar」58日目の記事です。
こんにちは、SaaS事業部でデザインを担当しています森です。
先日お知らせした通り、弊社SaaSプロダクトシリーズの名前を「バクラク」にリニューアルいたしました。
リブランディングの経緯は、SaaS事業部のビジネスサイドの責任者@makiのエントリーを読んでいただくとして、今日はそれに伴うロゴ制作についてのお話しです。
バクラク
コーポレートミッションの策定をお手伝いいただいた、PARK 田村さんに提案いただいたリニューアル案の中から「バクラク(この時点では表記方法は未定)」に決まりました。
チームでの軽いネタだしから、シリーズ表記をカタカナ、プロダクト表記を漢字(請求書、申請、電子帳簿保存)でいくことになります。
漢字(爆楽)だと、字面の複雑さ重そうな雰囲気、他社さんとの被りが気になり、アルファベット(Bakuraku)だと語感の持つ面白みを感じにくい。また、プロダクト名はわかりやすさを重視して、漢字にすることは概ね決まっていたので、組み合わせ的にもカタカナを選びました。
ロゴの制作の場合、何かしらとっかかりになる物を探すのですが、「バクラク」に感じていた特徴は
- 濁点はじまり
- 韻を踏むような「ク」が生むリズム感
の二つ。最初にイメージしたのは、楽譜の上で等間隔に並ぶ音符や、ステップシーケンサーのマス目のように等間隔に並ぶ直線でした。
この方向で試作していきます。
少し単調ですね。濁点の扱いに悩みつつ、可読性や文字の特徴を強めていきます。
おおよその着地が見えてきました。社内のフィードバックをもらいながら、ボリュームや可読性を調整していきます。
フィードバックから生まれた言葉
直線を軸に作っていたので、いくつか可読性についてのフィードバックをもらい、調整を繰り返していました。その中で、「ハタラクに見える」というフィードバックをもらいます。
「バクラク」というカナ表記は、濁点と一画の違いだけで、私たちが向かい合う「ハタラク(働く)」という事と似通っていたのです。
その瞬間、可読性の問題が一転します。
ハタラクをバクラクに
「圧倒的に使いやすいプロダクトを届け、ワクワクする働き方を。」
企業活動を支えるコーポレート業務は、ミスができない難しい業務。 そんな業務に「楽しい!」と言ってもらえるくらいの体験を届ける。 UXへの圧倒的こだわりと、深い顧客理解で業務プロセスを滑らかにし、toCサービスの体験をtoBにも これらの体験を組織的なオペレーションであらゆる企業に届ける。 LayerXの提供する体験が、toBの世界で当たり前と言われる水準になるように。
弊社SaaS事業部には、事業部ミッションがあります。「バクラク」という名前を選んだのは「難しい業務を楽にしたい」という姿勢の現れです。 そして、ロゴへのフィードバックをきっかけに、それを濃縮したような言葉を見つけることができました。
この言葉に行きついたのは運が良かったと思います。
そもそも、この視点が抜け落ちていた中、フィードバックによって気づくことができました。 そのフィードバックも、可読性の問題とだけ捉えていたら、濁点の位置を変更するなどして「ハタラク」と結びつけることはできなかったと思います。
そして、その過程は弊社っぽいと思っています。
弊社のプロダクト開発の特徴として、まず動く物を作り、フィードバックを通してより良くしていくというものがあります。フィードバックも社内だけではなく、お客様や有識者の方々にご協力いただいています。
セールス、CS、開発、コーポレートを問わず、より近いところで意見を聞き、それをプロダクトに生かしていく。そんな社風から生まれた言葉だったように思います。
「ハタラクをバクラクに」
この言葉を体現する道のりは、まだまだこれからです。
もっと沢山の人に、より良い価値を提供していくには、まだまだ仲間が足りません!
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