LayerX エンジニアブログ

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組織づくりの中にプロダクト開発の縮図を見た話

こんにちは、LayerXのエンジニア id:kikuchy です。

このnoteは「LayerXアドベントカレンダー2023春」の12日目の記事 です。
今回は、LayerXの行動指針の1つである「Trustful Team」をテーマにお送りします。

前回はフィールドセールスの @hiroki_naka0121 さんによる「LayerX・バクラクフィールドセールスのオンボーディング・イネーブリングへの取り組み〜入社1か月の視点から〜」でした。
来週はカスタマーサクセスの @tomo_rim さんが登場します、お楽しみに!

LayerXには5つの行動指針があり、そのうちの一つが「Trustful Team」です。
Trustful Teamを含めた行動指針は、こちらの羅針盤というドキュメントにまとまっています。
speakerdeck.com
ぜひ御覧ください。
こういう文書がある上に公開までしている会社ってすごいと思います。自分で会社作るなら絶対真似する。作る予定は今はないですが…


今回は、いちエンジニアから見たTrustful Teamなエピソードをご紹介します。
また、翻ってみると、そのTrustful Teamな組織づくりの中に、プロダクト開発と同じ構造があることに気づいた話もします。

Notion AIによる要約

羅針盤は、LayerXの方向性や価値観、行動指針が明文化されたドキュメントです。このドキュメントは、チームの方向性を示し、チームメンバーがどんな行動を取るべきかを説明しています。羅針盤によって、チーム全体が同じ方向を向き、協力して目的を達成することができます。記事では、羅針盤が、チームにとって非常に重要な役割を果たすことが強調されています。

透明性のあるコミュニケーションについては、情報の公開や意見の共有が重要だと述べられています。透明性のあるコミュニケーションを徹底することで、チーム全体がお互いを信頼し、より効果的なコラボレーションが可能になります。また、記事では、口だけ出すことを受容できる組織が強いという話も紹介されています。チームメンバーがお互いにフィードバックを受け止めることで、チーム全体が成長し、目的を達成するための道筋を示すことができます。

以上のように、記事ではTrustful Teamを実現するために必要な要素が紹介されています。羅針盤、透明性のあるコミュニケーション、口だけ出すことを受容できる組織が、チームメンバーがプロフェッショナルとして成長し、チーム全体が目的を達成するために必要な要素であることが強調されています。

羅針盤

LayerXがどこに向かうのかを示したスライドです。誰でもご覧いただけます。
speakerdeck.com

行動指針や大切にしたい価値観が記されており、どんな行動を取るべきかがわかるようになっています。

事業の向かう先、大切にしたい価値観が示されていて、羅針盤のドキュメントの立ち位置、実現したい文化などが明文化されているし図示もされています。
図示の効果はとても大きく、文字だけのスライドよりも確実に印象に残ります。

Trustful Team

その羅針盤に記された5つ行動指針の一つです。

5つの行動指針。「こうなってはダメ」の裏返しでもあります

各自がプロフェッショナルとして、時にはシビアな判断も含め、実行するチームを目指す。そのためにも、おたがいを信頼し、透明性のあるコミュニケーションを徹底しよう。

記憶に残っているエピソード

LayerXに転職してきてすぐくらいのことでした。
Slackで、誰にメンションしたらよいかわからず、またグループメンションなど広域なメンションを飛ばしてよいか迷って、メンションなしの質問をpostしたことがあります。

そのときにメンターの @sh_komine さんから頂いたのが以下の旨のコメント。

  • Slackで質問すれば、即応はできなくとも、誰かが時間ができた時に返事したり聞き直したりしてくれます
  • 返事がなければもう一度メンションしてみてください。忙しくて忘れることは誰でもあります
  • (スレッドが伸びると全員に通知が飛び続ける心配について)Slackのスレッドに関わる人数が多くなったりしてたくさんの人に通知が飛ぶこともあるかもですが、必要なければ各人がスレッド通知をOFFにしたりします
  • Trustful Teamです。もっとチームメンバーを信用してください

以降、臆せずに広域なメンションを使いながら、質問や確認をしながら仕事を進められるようになりました。

行動指針が言葉になっていると、スムーズに説明ができるようになり、人の行動も変えられる…それを実感した体験でした。

記憶に残るfukkyyさんの話

LayerXの週次定例では、代表の @fukkyy さんと @y_matsuwitter さんが週替りでお話されています。
いつかのfukkyyさんのお話で「Trustful Teamだ!」と強く記憶に残っている話題があるのでご紹介します。

  • 「口だけ出す」
  • どんな組織でも人でも、良い行動もあれば今ひとつな行動もある。外から見ている人の方がそうしたことに気づくことも多い
  • しかし、「言ったからには改善の実行まで責任を持たねば」という力学が働いてしまう(「言い出しっぺの法則」とか、よく言いますよね)。それが抵抗力となって意見しづらくなってしまう
  • それでは良くなるものも良くならない。口だけ出すことを受容できる組織の方が強い
  • 言われたら、まずは真摯に受け止めること。受け止めるがそのまま実行するかは別。言った方も、そのまま受容されると思わないこと。Feedbackはギフト

プロダクト開発も同じですよね。
使われないものを作らないために、要望をそのまま実装するのは悪手です。要望の裏に隠れた真のペインを解決するものを作る必要があります。
(「使われないものを作らない」は、 @mosa_siru さんのスライドで言及されていて、LayerX社内でも頻繁に聞く言葉です)

www.slideshare.net

コンウェイの法則は悪い例でよく使われますが、LayerXでは良い例でコンウェイの法則が現れているなと感じます。

おわりに

LayerXに入社してもうそろそろ1年が経ちます。
入社して日が浅い時に「スピード感が圧倒的」という驚きを記事にしました。
tech.layerx.co.jp

今でもその感覚は変わっていません。中に居続けても、まだまだスピードが早いと感じます。
そのスピードの源泉は、行動指針の言語化、そしてそれを実際の行動で示す人たちがいることなのだと感じています。
お客様のためになるプロダクトを、次の瞬間にでも届けたい!
そのためにはシビアな判断も必要、なるべく間違った判断をしないためにも情報の透明性が必要。
各人がそれをしてくれると信用する、Trustful Teamの気概が必要。

そう理解しています。

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