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【QAチームの知を結集!】読書会でスキルアップとチーム力向上を実現しよう

LayerX バクラク事業部で債務管理プロダクトを担当しているQAエンジニアの hashi です!

QAに関するスキルアップってどうしてますか?今回は、私たちのQAチームが日頃から取り組んでいる「読書会」についてご紹介したいと思います。

読書会を通じて、テスト全体の設計や自動テストについて多くの学びがありました。特に自動テストに関しては、チーム全体で知識レベルを合わせることができ、実務への応用がスムーズになりました。JaSSTで発表した内容も、こうした読書会での学びが基盤となっているのでこちらもご覧ください!またバクラク申請・経費精算のdeltaさんもSWEの読書会について記事を書いているのでこちらもあわせてご覧ください!

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読書会をはじめた経緯

最初は「知識の標準化と共有を目的に読書会がはじまりました。業務上のコミュニケーションを円滑に行うために共通言語ができるよう、ソフトウェアテストの全体を学べる教科書のような本からはじめました。当初は限られたメンバーのみで行っていましたが、これは興味のある人みんなで実施してもよいのではと考え、チーム全体で行うようになりました。現在は課題を感じていることやQAチームが今後取り組んで行くことに対して知識をつけていくことを目的として行っています。

私たちの読書会の進め方

具体的にどのように読書会を進めているのかをご紹介します。

  1. 書籍の選定: チームメンバーから読みたい本を募ります。各々が気になる本をピックアップし、読みたい理由や学んでおきたいテーマを記載します。
    それらについて議論した上で、多数決などにより決定します。
  2. 予習と準備: 読書会までに決められた範囲を全員が読むようにしています。
    本を読んだら、感想や気になったこと、疑問点などをまとめておきます。
  3. 読書会当日: 読書会は毎週30分行っています。
    QAチームのメンバーが増えていることもあり、最初の20分は数チームに分割して行い、最後の10分はQAチーム全体で行います。
    最初の10分では分割したチーム内で予習してきた内容を共有します。
    次の10分で、チーム内で共感できることや気になったことをフリートーク形式で議論します。
    最後の10分では、各チームで話したことのサマリーをチーム全体で共有し、気になる内容があれば全体で議論します。

これまで読んできた本

本のタイトル 目的
土台からしっかり学ぶーーソフトウェアテストのセオリー ソフトウェアテストにおける基本知識の定着/共通言語の定着
ソフトウェアテストをカイゼンする50のアイデア ソフトウェアテスト,自動テストにおけるtipsから知識の向上
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック コードベースの自動テスト実装における基本知識の定着
初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎 自動テスト全体に関する知識のインプット
テスト自動化実践ガイド - 継続的にWebアプリケーションを改善するための知識と技法 自動テスト全体に関する知識のインプット(特にE2Eテスト)
Tidy First? コードベースの自動テスト実装における知識の向上
伝わるコードレビュー 開発チームの生産性を高める「上手な伝え方」の教科書 自動テスト実装時のPRレビューの質向上

個人的に課題感とマッチしていたという観点でおすすめしたい本としては「ソフトウェアテストをカイゼンする50のアイデア」、「初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎」の2冊を特におすすめしたいと思いました。

「ソフトウェアテストをカイゼンする50のアイデア」は、個人としてはテスト設計時にどのように考えたらよいのか考え方をアップデートするのに勉強になりました。
どのように役立てられるかまで記載されているので各個人が課題と感じている箇所を普段の業務に活かせるのも良い点だと感じてます。

「初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎」については自動テストをこれから充実させていくタイミングで読み始めました。具体的にどう書けばよいか記載されている本も大変勉強になりましたが、より戦略的な話を理解するところから学べた点がよかったと感じています。

実施した効果

読書会を実施した中で本の内容から体系的な知識を身につけられたことはもちろんですが、個人の疑問点の解消やメンバーの気になる点から自分が意識していなかった気づきが多かったと思います。
特にメンバーのほとんどが触れていなかった自動テストに関してはさまざまな疑問や迷いがあったので足並み揃える意味で読書会が役に立っていると感じました。
また、副次的にチーム内のコミュニケーションの場にもなったのでどういう点でつまずいているのかやどういう風に考えているのかを普段の業務と照らし合わせて考えられる点もよかったと思います。

まとめ

読書会は知識も身につけながらもチームのコミュニケーションを活性化させる1つの大きなツールだと思います。最新の技術などもこの場でキャッチしながらさらにスキルアップを続けていきたいと感じています。この記事が、読書会を始めるきっかけや進め方のアップデートにつながったらとても嬉しいです。

最後に告知!!

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