こんにちは。バクラク申請・経費精算エンジニアの@upamuneです。12/24日のM-1グランプリの敗者復活戦を軽い気持ちで見に行ったら、パイプ椅子に7時間座ることになって腰がやられました。
この記事はLayerXテックアドカレ2023の43日目の記事です。 私はなぜか3日分もテックアドカレに入れてしまったのですが、3回目の今回は「改善デー」「やさしさデー」という取り組みの話を紹介しようと思います。
「改善デー」とは
弊チームでは「改善デー」という名前のイベントを約1ヶ月に1度のペースで開催しています。これは、チームメンバーが「普段改善したいと思っているけど、中々できていないことをやる日」です。
実施に至った背景としては、主に以下の2点がありました。
- シビアに優先度を検討した結果、機能開発の優先度が上がり改善に手を付けられていなかった
- ロードマップでは開発リソースのN%を「やさしさ対応」(後述)に充てるとしていたが実際はリソースを充てられていなかった
以上の課題を解決するために、これまで今年の4月から始めて7回開催してきました。
ここからは、派生して最近新しく誕生した「やさしさデー」と「改善デー」の一連の流れ、さらに実際に改善した事例をご紹介します!
「やさしさデー」とは
バクラク事業部では、「お客様にとって使いづらい、分かりづらいことを改善すること」を「やさしさ対応」と呼んでいます。この「やさしさデー」は、「改善デー」と同じスタイルで開催されますが、遅れてしまっている「やさしさ対応」に取り組みます。
また、弊チームでは毎週カスタマーサポートチームとMTGを行っているため、お客様に分かりづらいことが原因でお問い合わせが増えている課題を「やさしさデー」で改善することで、お問い合わせの削減にも繋がり、チームをまたいで効果が発揮されています。
弊チームが先行して試しに実施していますが、「改善デー」では対応しきれない課題にも取り組むことができ、効果を感じています。なお、「改善デー」とは別日に開催され、毎月1ヶ月の間に「改善デー」と「やさしさデー」が1日ずつあるようになっています。
「改善デー」の流れ
「改善デー」と「やさしさデー」は取り組む内容が異なるだけで、流れは同じです。ここでは、「改善デー」をベースに流れを説明します。
まずは、開催より前に参加メンバーの予定を丸1日空けることが重要です。改善デーと言いつつ、ミーティングが詰まっていると思うような成果が出せないため、予定されているミーティングを再調整します。なお、「改善デー」の開催日程は約1ヶ月前に決まっているため、ミーティングの再調整はしやすくなっています。
次に開催日前になると、Notionに「改善デー」のページを作成して、チームメンバーごとにやることを書いておきます。これによって、当日誰が何をやっているのか分からないということが無くなります。また、新メンバーなど改善したいことが思い浮かばないという人のためには「改善したいネタ」というのが書かれているので、そこからやることを決めます。
開催当日は、やることがすでに決まっていて事前にミーティングを無くしているので、ずっと改善できる幸せな日になります。普段1日中ミーティング無しで開発できる日は無いので貴重な機会ですね。
夕方まで目一杯改善した後は、チーム内の夕会でそれぞれ成果発表をします。以上が一連の「改善デー」の流れです。
「改善デー」「やさしさデー」で実際に改善された事例
「改善デー」は弊チームだけではなく、他のチームでも実施されています。弊チームの事例と合わせて、他のチームの事例もいくつか紹介します!
申請・経費精算チーム
弊チームで「改善デー」「やさしさデー」で取り組んだほんの一部をご紹介します!
- 改善デー
- Flakyなテストの修正
- KPTをSlackからMiroに連携できるように
- エラーログが出すぎている原因となっているエラーハンドリングの改善
- ドキュメントの整備
- フロントエンドの型付け・型エラー修正
- やさしさデー
- エラーメッセージをより分かりやすいものにする
- Empty statesを用意する
などなど
「KPTをSlackからMiroに連携できるように」した話と、「エラーハンドリングの改善」については別途ブログを書いているのでそちらもご確認ください!
カードチーム
- エラーハンドリング改善
- 運用マニュアルの整備
- Playwright導入してテスト基盤構築
などなど
請求書・仕訳チーム
- 5xxエラーが出てしまう部分のエラーハンドリングの修正
- GoのAPIサーバーにgoogle/wireを導入してDI周りをスッキリさせた
- フロントエンドのcomponent共通化
- 無駄なクエリ発行をやめてパフォーマンス改善
などなど
さいごに
弊チームの「改善デー」「やさしさデー」の紹介と、実際の改善した事例をいくつか紹介しました。 全体の開発の20%を改善にすると設定しても、実態はなかなかそれのための時間を取れないことが多いです。ずっと後回しになってしまっているという場合は、「改善デー」を導入して改善する機会を作り出すのはいかかがでしょうか。
「改善デー」の次回開催は今週なので、今から楽しみです。
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