バクラク事業部 電子帳簿保存のエンジニアリングマネージャーをしている菊池 (@kichion)です。7月はLayerX エンジニアブログを活発にする期間なので、もし気になる記事があればぜひご覧ください!
7月33日の今日はバクラクというプロダクトのフロントエンドにおけるVision策定をした話をしようと思います。
バクラクフロントエンドVision
この度、LayerXが提供するSaasプロダクトのバクラクでフロントエンドVisionを作りました。
※ 作成にあたり、Chatworkさんのフロントエンド開発部のミッションステートメントを強く参考にさせて頂きました。
宣言にもある通り、明確にフロントエンドとしてどういう状態・チームを目指すか?を提示しました。
我々のチームは「バクラクに関わるユーザ・開発者をフロントエンド環境の進化でもっとラクに、もっと快適に、もっとワクワクする体験を」創造するチームである。
それを実現するために、チームとして「お客様に最高の体験を届けること」「フロントエンド実装を楽しくできること」を大事にしている。
なぜ、Vision策定をしたか
カジュアル面談などでよく「LayerXはフロントエンドも完成されてるんですよね…」と言った感想を頂くことも多くあります。しかし、実際に完成とよぶにはまだ道のりが長く、以下のような課題も多くあります。
- フロントエンドのテストの充実
- ガードレールの整備(TypeScriptのコーディング規約、ESLintの整備)
- 複数プロダクトのコンポーネントの共通化
各フロントエンドエンジニアが各個撃破する形で前進しているものの、それぞれが向かう先に対して共通認識を持つ大切さ・チームで解決に向かうという意思を明確にしたかったのが最大の理由でもあります。
背景としてVisionのスライド末尾に記載している内容が現在の課題を示しています。
プロダクト開発を続けているとどうしても近々の技術課題を片付けることに集中してしまい、根本の課題解決から遠のいてしまうという危惧があった…
各バクラクシリーズのフロントエンド課題解決に当たっていたエンジニア同士で「バクラクの理想的なフロントエンドってなんだろうね?」という話を顔を突き合わせて行った中で、視えてきた具体的な理想状態を社内・社外に広く伝えていきたい‥!というところから中長期で目指す状態を言語化した
Visionの先の願い
Visionは目先の負債解消に向けての成果物に見えますが、もっと先のワクワクする状態を作るために策定しています。主に2つの視点で願いを表現しています。
- お客様に最高の体験を届けたい
- フロントエンド実装を楽しくしたい
お客様に最高の体験を届けたい
LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する」というMissionのもと摩擦をなくして想像力を出せる未来のために進んでいます。
仕事や暮らしの中にある摩擦が解消され、それぞれの創造力が発揮されている。
そのためにバクラクフロントエンドとして何ができるか?摩擦をなくすには?を考えて言語化しています。
圧倒的に使いやすいプロダクトを常に目指し、その先のワクワク体験へとつなげる! フロントエンドは顧客との一番近い接点であり、体験の根幹になるため、速く・壁がなく・どこでも使える状態が理想的である。バクラクのフロントエンド開発を通して最高のUXを届けて、その感動の熱をエネルギーに更に前進していきたい。
フロントエンド実装を楽しくしたい
上記の顧客価値のためのアプローチはもちろんのこと、せっかく共に働いてくれているエンジニアにもワクワクを届けたい。そんな想いをここに込めています。
開発者体験でも妥協せず、ワクワク体験を内から溢れ出させる! ビジネス要求に集中しすぎると知らず知らずで開発者体験が悪化してしまう。Bet Technologyな状態を常に作り出し、爆速開発を体現していくのが理想的である。僕らもカッコイイと思える開発を実践・実感し続けて新しい価値を作り出していきたい。
挑戦と仲間
このVisionを作るにあたってはフロントエンドワーキンググループのメンバーで議論を重ねました。ワーキンググループは各サービスでフロントエンドを主戦場として活躍しているメンバーを集めたグループです。現状の技術課題から理想に向けての取り組みまでを一丸となって進めています。
フロントエンドワーキンググループ
発足から1年ほどですが、フロントエンドのカイゼンを目的としたワーキンググループを開催しています。サービスチームでもフロントエンドに興味があるメンバーで毎週開催して以下のようなトピックについて話しています。
- 困っていること・相談
- やりたいこと
- 良かった取り組み
- その他、共有
もし、方針が決まってやることが明らかになった際にはアサインしつつワーキンググループチームで前進していきます。適時Slackで進捗確認と励まし合いながらやっています。(以下はVue3移行を讃える例)
挑戦と求む新しい仲間
バクラクとしては代表の福島さんがいう「コンシューマの逆襲」に対してtoBプロダクトでもtoC以上の使いやすさを提供するためにフロントエンドにも力を入れたいと考えています。 (以下、「コンシューマの逆襲」について話されているpodcastです)
バクラクの理想とするフロントエンド環境に対しては大きな山に登り始める最中です。サービス数も年々増えている中で、まだまだパワーが足りていません…。ハードな旅路になるでしょうが、エンジニアチーム一丸となって登るという体験とやりきる経験をぜひ一緒にやりたい!と感じてもらえたら嬉しいです。
(もし一緒にやっていきたいと思っていただけたら下記を御覧ください!!)
【バクラク】ソフトウェアエンジニア_Webフロントエンド_Enabling / 株式会社LayerX
【バクラク】ソフトウェアエンジニア_Webフロントエンド_Lead / 株式会社LayerX