こんにちは!請求書や領収書等の国税関係書類を電子保管できる「バクラク電子帳簿保存」というプロダクトでTech Leadをしている @toshi1127 です。自動車が好きでRX-7とS2000に乗っています!
この記事はLayerXテックアドカレ(概念)の41日目の記事となります。昨日は @ar_tama の「バクラク事業部のEMは難しくて面白い!魅力と伸びしろのご紹介」をお届けしました。
さて、今回はLayerXの「のびしろウィーク」企画の一貫で、「コンパウンドスタートアップに挑むLayerXのWebフロントエンド開発」ついての伸びしろについて書いてみたいと思います。 「のびしろウィーク」については、id:convtoが33日目に詳しく書いてくれているので、併せてご参照ください。
コンパウンドスタートアップとは
- 創業時から単一プロダクトではなく、複数プロダクトを意図的に提供
- 部署でサービスを区切るのではなく、データを中心にサービスを統合する
- プロダクト間の連携の良さそのものがプロダクトである
- 複数のプロダクトを管理、ローンチするケイパビリティを持つ
という特徴のスタートアップです。
バクラクが展開しているプロダクトについて
バクラク(LayerX)では、「法人支出データ」を中心に会社で発生する課題を一気通貫で取り扱うコンパウンドスタートアップ的な展開をしています。
2021年1月に提供を開始した「バクラク請求書受取」に始まり、今年8月には「バクラク請求書発行」をリリースし、2023/12時点でプロダクト数は6つになりました。(加えて共通ID基盤や外部向けAPI、社内向けの管理画面なども存在します。)
サービス間で連携のあるプロダクトを提供し続けることで、企業の様々な課題を解決することが可能になります。そのため、かなり早いペース(半年に1つ)でプロダクトをリリースしてきています。
LayerXのWebフロントエンド開発の “のびしろ”
Webフロントエンドのカイゼンを目的としたワーキンググループを通じて
2023年は、3プロダクトのVue3移行 や Static Testing(ESLint, tscによる型チェック)の装着など、重要度の高い大玉の問題を解決してきました。
Webフロントエンドのワーキンググループでは次のVisionを掲げています。(Visionの詳細や背景はこちら
2024年はバクラクフロントエンド Visionの実現に向けて、顕在化している課題の解決はもちろんですが、社内/社外ともに最高の体験を届けるるために行動していきたいと考えています。
Visionの実現に向けては、特に下記の “のびしろ” があると考えています。
- どのように、組織, プロダクトが拡大しても質の高いユーザー体験の一貫性を保ち続けるか
- 開発生産性をどのようにより高く, 維持していくか
- 採用・育成の問題
伸びしろ①:どのように一貫した良い顧客体験を届けるか
コンパウンドスタートアップは「プロダクト間の連携も含めてプロダクト」であるため、異なるプロダクトであっても、一貫した体験が重要となります。 しかし、各プロダクトのフロントエンドのソースコードが完全に分離されており、体験を統一する難易度が高い状態です。
今後半年に1つプロダクトを作る上で、バクラクな体験を届けるために、Figmaを活用してデザインシステムの作成を進めているが、まだ実装に落とし込めていない状態です。
また、コンパウンドスタートアップならではの難しさとして、単純に共通化するだけだとダメだと考えており、申請/経費精算、ビジネスカード、電子帳簿保存などとプロダクトによって解決する課題が異なるため最適なUI/UXが異なります。何をどこまで共通化すべきなのか、意思決定の難易度が高いと感じています。
他にも、さまざまな規模, 業種のお客様にプロダクトを届けることになるため、ネットワーク、マシンのスペック、デバイスなど多様な環境で動作する必要があると思っており、これらにも取り組んでいきたいです。
伸びしろ②:開発生産性をどのようにより高く, 維持していくか
コンパウンドスタートアップはフェーズが違うプロダクトを運用する必要があります。
また、LayerXでは機動的にリソースのアロケーションが行われ、またプロダクト横断の開発も多いため、1人が複数のフロントエンドを触る事が多いです。
その状況下で、プロダクト開発に携わるエンジニア全員が、爆速開発を体現できる状態を作りたいと考えています。
各プロダクトの開発において高いレベルでのドメインの理解が必要なため、プロダクト開発により集中できるように、より標準/基準となるコンポーネントの整備やCI/CD, テスト環境などを整備していきたいです。
伸びしろ③:採用・育成の問題
伸びしろ①、②を推進することや、バクラクフロントエンド Visionの策定〜実現に向けて動ききれていない状態です。
複数プロダクトあるからこそ、とくべき課題の難易度は高いのですが、その分レバレッジも効くのでエンジニアとしては技術力を活かしやすい環境かなと思います!
Webフロントエンドの高い専門性を活かし、プロダクト組織のアウトカムを最大化することに興味あるエンジニアの方を募集中です!
おわりに
コンパウンドスタートアップに挑むLayerXのWebフロントエンド開発の “のびしろ” についてに書いてみました。
個人的には、ドメインも複雑かつ比較的新しい挑戦をしていると思うので、難易度高いなと思うことは多いです。 しかし、背中を預けられる仲間と十分に事に向き合える環境が楽しいですし、自身の技術力を発揮して組織に貢献しやすい環境なのも推しポイントです。
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