LayerX エンジニアブログ

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SaaS.tech #1を開催しました

こんにちは、CTOの松本です。最近はモノレポ構成にハマってます、アーキテクチャ設計が柔らかくなる感覚が好きです。

さて、今回は2022年3月15日にSaaS.techの第一回を開催させていただいたのでそのご報告をさせていただこうかと思います。

saas-tech.connpass.com

ちなみにアーカイブ動画はこちらに。

www.youtube.com

SaaS.techとは?

そもそもSaaS.techとはという話なのですが、本イベントはLayerXのイベントというよりも、SaaSに関わるすべてのエンジニアに向けたコミュニティイベントを目指して企画した勉強会となります。

ですので、レギュレーションとして会社紹介や採用宣伝は抑えるように設定しつつ、純粋に技術の話でワイワイできる場づくりを目指しました。個人的に、一企業で会社紹介たっぷりの構成でオンライン勉強会を開くフォーマットについてちょっと聞き手としても話し手としても疲れてしまった感覚があり、技術でワイワイできる場をSaaSカテゴリでもやりたくなった次第でした。

SaaSモデルのtoBサービスは、広く様々な会社がソフトウェアを活用しようとする上で、適切なコストでメリットを受け入れやすくするものであり、SaaSが広く普及することですべての経済活動をデジタル化することにつながると考えています。

そのうえで、SaaSモデルのプロダクト開発を進める上では、関わったことのある人ならわかる「ならでは」の課題が多々存在しています。例えばマルチテナント設計や認証認可、API連携、要件の複雑な機能へのチーム開発、品質保証、セキュリティなどなど。

この課題とそれに対する取り組みを共有し合うことで国内のSaaS全体がより成長し、メリットを享受できるユーザーが増えていくことにつながればと思いSaaSにカテゴリを絞った勉強会の開催に至りました。

知見の共有によってソフトウェア技術での躓きが減り、より成長しやすいSaaSの市場環境が生まれれば幸いです。長期で市場全体が国内、ひいては国外まで含め価値を届けられるよう、LayerXの行動指針である「徳」に紐付けて技術にフォーカスした勉強会、今後継続的に開催していきたいと考えています。

第一回はアーキテクチャ編

さて、その第一回が先日開催されたわけですが、第一回にしてはいきなり応募900名超えという巨大イベントになりました。企画した自分含め一同驚いています。当日も350名を超える方にリアルタイムに視聴していただきました。

第一回のトピックはアーキテクチャ、特にマイクロサービスか、モノリスか、という意思決定について取り扱っています。なかなか答えのない課題であり、各社の葛藤を知ることができるよい回になったように思います。

おそらく、各コンテンツについては登壇された皆様がブログを書くのではと思いますので、こちらではタイトルだけさせていただきます。 当日の資料はこちらに。

saas-tech.connpass.com

・「アプリケーションが大きくてツラい…ってこと!?」 すがわら まさのり / 株式会社 SmartHR

・「絡み合うSaaSプロダクトのマイクロサービスアーキテクチャ」 mosa / 株式会社 LayerX

・「デモつき!動かしてわかる はじめてのPact」 Satoshi Toyama / フリーランスエンジニア

・「Scalebaseがモノリスでもなくマイクロサービスでもなくモジュラモノリスを採用した理由!」 竹尾正馬 / アルプ株式会社

・「カオナビにおけるマイクロサービスの取組と今後の展開」 @hanhan1978 / 株式会社カオナビ

どのコンテンツも、これが答えだ!というものではなく銀の弾丸が無い中で何に悩み何を追い求めたのか、その悩みの過程を知ることができる良い発表の数々で、私自身としても学びとなりました。

第二回以降の運営をお手伝いいただける企業・個人の方を募集しています

今後も安定して継続開催していく上で、どのようなコンテンツで開催するか議論したり、実際にスピーカーを出していただいたり、また配信準備や懇親会運営に向けて、運営をお手伝いいただける企業・個人の方々を募集しています。

ご興味ある方、私(@y_matsuwitter)か、@serima までDMをいただければ幸いです。

最後に

SaaS事業は、広く、また適切なコストでデジタル化を届ける意味でどんどん盛り上がっていくべきものだと考えています。SaaS.techを通じて、少しでも多くのSaaS事業が拡大していくサポートとなれれば幸いです。