こんにちは、CTOの松本 (@y_matsuwitter)です。 少しずつスクワットの重量が伸びていて嬉しい今日このごろです。
さて、昨日(2024/02/10)開催されましたYAPC::Hiroshima 2024にてゲストスピーカーとして登壇してきました。 実はYAPC初参加でしたが、受容力ある素敵なコミュニティだと感じた2日間でした。 今回はLayerXからスポンサーもさせていただきましたが、運営の皆様素敵なカンファレンス、ありがとうございました。
ちなみに連日、旬の牡蠣を食べました。広島は美味しい街です。
経営・意思・エンジニアリング
今回の登壇では、「経営・意思・エンジニアリング」と題しまして、経営者であるところのCTOとは何か、について講演させていただきました。
背景として、よくCTOとは何をしているのですか?と聞かれることがあり、定常的な業務が明確にあるわけでもないが今の自分がそれを言語化するならどういった内容になるだろうか、それを伝えたいというものがありました。
CTOは、ともするとEngineering ManagerやTech Leadをされている方が、事業の要請や前任の方の退職で急に就任されることも多く、一方でEM/TLの延長ではないギャップを感じているケースが度々有るのではないかと思っています。実際、時折そうした相談を受ける事があります。
キャリアステップの中にCTOというポジションをどう位置づければいいかということを、私なりの解釈をお伝えすることで、経営をエンジニアリングする立場としてのCTOを知っていただき、そこを目指す方が増えてほしい、そうして成長するプロダクトとチームが増えて欲しいと願い、今回お話させていただきました。
CTOの役割
今回の講演の中で語りたかった、CTOの役割はこちらに集約されています。
お客様への提供価値、社員の楽しさ、投資家のリターン、社会への貢献という4つの制約のもと、事業を設計し、それに合わせて組織とソフトウェアを一体的に設計していく、それが私の責務だと思っています。
どれか一つでも制約や要素が考慮から欠けてしまうと事業の継続性が失われてしまうため、常に全体設計に責任を持つ、そのためには技術とマネジメントだけでなく、資本政策や財務といった投資家の目線、倫理・徳に関わる社会への配慮が欠かせません。ここにEMとTLからの断絶があるのだと思っています。
その中で長期的に面白い会社で有り続けるためには意思が必要です。経営者としての意思が根っこにあるのだと思っています。ミッション・ビジョンのような長期的展望があって、その土台に強い意志があってはじめて短期的成果への重力を跳ね除け、長期的に達成したい会社や事業の姿に近づけるものと思います。
そうした意思をベースに、事業・組織・技術を設計し続け価値を作り続ける、というソフトウェア・エンジニアリングの延長にあるCTOというポジションを少しでも興味を持つきっかけになっていれば幸いです。ぜひ、技術から一歩足を踏み出してみませんか。
ちなみに講演時の動画は後ほどYAPC公式より配信されるとのことでした。
最後に宣伝になりますが、LayerXは将来CTOを目指したい方にも、沢山のCTO経験者に囲まれつつ学び成長できる面白いチームだと思っています。 ご興味ある方ぜひ、以下のページからオンラインでのカジュアル面談お申し込みいただけます!
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