LayerX エンジニアブログ

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岩瀬さんによるマネジメント&リーダーシップ研修を実施しました

こんにちは。バクラク事業部 Engineering Officeチームの@serimaです。

今回は、Engineering Officeにてfukabori.fmのオーガナイザーである岩瀬さんをお招きしてマネジメント&リーダーシップ研修を主催・運営を行い、振り返りまで完了したので、本稿にて報告したいと思います。

Engineering Officeとは

Engineering Officeチームは今年の8月に組成されたばかりのチームで、事業部執行役員VPoEの@makogaと私という2名体制です。

ミッションは「人とチームの観点からエンジニアリング組織のパフォーマンスを最大化する」というものです。

(チームの活動については、改めて当ブログにて公開したいと思いますのでお楽しみに!)

研修をおこなった背景

makogaは、以前fukabori.fmにゲストとして参加しており、その頃から親しくさせてもらっていました。 ちなみに、そのときのエピソードはこちらです。

そんな中、岩瀬さんが公開されていたストックマーク社向けのマネージャー&リーダー研修の資料を見て「これは!」と思ったmakogaが「LayerX向けにも研修を行って頂けませんか?」とすぐにご連絡したのが、直接的なきっかけとなりました。

speakerdeck.com

岩瀬さんにご快諾いただいたあとは、トントン拍子でお話が進んでいきました。

また、当社では社外講師による研修を行うという実績があまりなかったこともあり、新たな視点を(あえて)外から獲得してもらいたいという意図もありました。

※(ミーハーではありますが、fukabori.fmのiwashiさんに会える!話せる!というのも推しポイントでしたw)

研修のゴール設定について

研修のゴールとしては下記2点を設定していました。

  1. 組織やチームを活用して成果を出すために効果的な理論や方法を知ること
  2. 研修終了時点で、マネージャーが明日から活かせる考え・アクションがあること

社会人になってから私自身もいくつも研修を受講させて頂いたことがありますが、どうしてもインプットで終わってしまいがちで、その後「役に立ったな」という実感が少ないという課題意識を持っていました。

せっかく貴重な時間を頂くのだから「学びになった!明日からこれ使うぞ!」という体験を持ち帰って欲しいという思いがあり、そうした背景から、特に後者の「明日から活かせる考え・アクションがあること」を非常に重視していました。

研修で「スゴイ!」と思ったこと3選

私自身はオブザーバーだったのですが、実際に研修を見ていて終始「スゴイ…!」と感服していました。 ここではアンケートの結果を抜粋しながら、3点に絞ってご紹介させて頂きます。

1. 複数の情報ソースからエッセンスを抜き出し、全体としてまとまっていた

  • 講演内容や最後のQA含めて、どのお話も「〇〇の本に記載がある」「〇〇で定義されている」など、情報ソースを一緒にお話いただいたことがとても助かりました。
  • 講義の内容はもちろん、最後のQ&Aにおいても、情報ソースとともに質問の回答を頂けたのがとてもありがたかったです。 後日、気になるトピックは情報ソースを元に調べることができるので、さらなる自己学習に役立ちました。
  • 今後の思考のためのフレームワークや材料をたくさんいただけました。またその内容がアカデミックに裏付けされたプラクティカルな内容であったことに非常に感銘を受けました。

公開されているスライドにも随所記載がある通りですが、理論や考え方の出典を明らかにしながら進行してくれたので、この部分をもっと深掘りたいな…と思ったときに原典にあたれるのはとてもありがたいなと思いました。

それでいながらも、一つのストーリーとしてまとまっており、全体的に腹落ちしやすい内容となっていました。

2. LayerX 羅針盤を読み込み、内容に盛り込まれていた

公開されていた研修資料をベースに、LayerX 羅針盤をじっくり読み込んできて頂いた内容がエッセンスとして加わっており、LayerXの社員にとっていっそう理解がしやすいコンテンツに仕上がっていました。

事前に公開されていた資料を読み込んでいたからこそ「おおお、ここにLayerXの要素を入れてくださったのか!」という感動も人一倍だったかもしれません…w

3. 講師の岩瀬さんがすべての質問に即座に回答していた

  • 質疑応答など参加者の疑問に答える難易度がめちゃくちゃ高いので岩瀬さんくらい知見がないと〜(略)
  • マネジメントの思想や理論に幅広くかつ深い理解があってこそのあのクオリティの研修だった(略)

最後にQ&Aの時間を設けてくださり、いくつか質問が出たのですが、すべての質問に即答かつ出典も述べられており、引き出しが物凄い…と感動しました。

代わりに誰かがスライドをなぞらえて研修を行うことはできるかもしれませんが、岩瀬さんの知識量、ファシリテーション力がないとこの研修は成立しないなと感じた瞬間でもありました。

振り返り

参加者アンケートをとったところ、参加者の90%以上が「非常に満足」という結果をつけており、運営としては狙ったゴールを達成できたと思います。

なにより、ゴール設定としていちばん大事にしていた「明日から活かせる考え・アクションに繋がる」という部分がしっかり結果に現れたようで良かったです。

アンケート結果キャプチャ(1: 全くない -- 5: とてもある)

具体的には、BICEPSのフレームワークを用いたチームビルディング、セルフマネジメントの手法をすぐにでも取り入れたいという方が多かったです。

また、事前に「なるべく業務で接点がない方同士でグループを作っておいて欲しい」というリクエストがあったのですが、複数のワークショップで皆が打ち解けていく過程で、チームを跨いだチームビルディングの効果も得られました。

最後に懇親会の時間も設けており、岩瀬さんにもご参加頂けたのですが、こちらも盛り上がりました!

なお、今回はAutifyさまに会場をご提供頂きました。改めてありがとうございました!

次回に向けて

非常に有意義な研修となったので、今回受講できなかった方向けにも第2回目の検討をさっそく進めているところです。

今後も、こうした研修の機会も積極的に取り入れながら「すべての経済活動をデジタル化する」という大きなミッションに向かって前進していきたいと思います!

岩瀬さんからのひとこと

研修を終え、岩瀬さんからお言葉を頂きましたので、これをもって締めとさせていただきます!

今回の研修を開催してみて、LayerX社のマネージャの方々の優秀さに驚きました。 というのも、事前に設計していた密度の高い研修を軽々とこなしていた方ばかりだったためです。 たとえば、従来であればやや余裕をもって時間を取るワーク時間も1/2程度の時間としていました。 そのため「ワークが終わらない方が数名出てしまうかもしれないな」と考えていましたが、こちらは完全に杞憂でした。(中には2分の個人ワークを30秒で終える方々も!) このあたりから、能力の高さがヒシヒシと伝わってきていたのでした。

本研修を材料の1つとして、LayerX社にて、Trustful Team がさらに強化されるのを期待しています!

今回のように、他社に出向いて研修を行うのは岩瀬さんとしては大歓迎とのことでした。ご興味ある方は是非 X (Twitter) からコンタクトを取ってみてください!