LayerXのAI・LLM事業部で事業部CPO 兼 プロダクト部の部長をしている小林(@nekokak)です。
2025年4月1日から事業部内の体制が変わり、プロダクト開発を推進するチームもupdateがあったのですが、内外からどういう体制なんですか?って聞かれることが多いので簡単ではありますが、我々がどういう体制で開発を行っているかを紹介してみたいと思います。
AI・LLM事業部 全体の体制について
AI・LLM事業部は4月1日から2つの部が誕生しました。 BizDevとコンサルティングを中心とするビジネス部、プロダクト開発・運用を行うプロダクト部の2つです。 私はプロダクト部のマネージメントを行うことになりました。
事業推進にはビジネス部との密なコミュニケーションは重要で普段からかなりコミュニケーションは取っているのですが、今回はプロダクト部の説明にフォーカスしてみます。
プロダクト部について
プロダクト部には複数のグループがあります。
- 開発グループ
- 企画グループ
- LLMグループ
- デザイングループ
開発グループ
開発グループにはソフトウエアエンジニアを中心にSREやCSやQAのメンバーが所属しています。 我々のプロダクトのコアになる部分をまさに作っているチームです。
開発グループはいくつかのチームに分かれており、
- AI Agent開発チーム
- WorkflowBuilder開発チーム
- Ai Workforce開発チーム
の3つのチームに分かれています。 どれもAi Workforceにとっては無くてはならない機能を開発しているチームです。
開発チームはDevinなどのLLMツールを活用しながら生産性高く開発を推進してくれていて、 いつも、もうできたの!?と驚きながら日々を過ごしています。
SREやCSやQAについては体制が増強されていくタイミングで組織化を行いたいと考えています。
企画グループ
プロダクトマネージャーの所属するグループです。
基本的には開発グループのチーム分けに合わせてPdMがアサインされ、開発チームと共同してプロダクト設計を進めています。 まだプロダクト成長の過渡期であり、チームメンバーが多く無いことも有り、機能単位でオーナーを持つこともあるので 開発チームをまたがることはありますが、このあたりもメンバーが増えてきたらもう少しスッキリできると思っています。
LLMグループ
いわゆるLLMを扱うエンジニアチームです。お客さまの業務にdeep diveし、LLMが存在する今だからこそ最も業務を効率的に遂行できるAIワークフローの構築を行っています。エンジニアが集まるチームですが、業務ドメインにも真摯に向き合っているグループです。
我々のLLMエンジニアはいわゆるプロンプトエンジニアリングだけでなく、 Ai WorkforceのWorkflowBuilderを使って、ルールベースの処理も組み合わせたAIワークフローのチューニングによりお客さまの業務を実現します。その中では様々な業務で共通の業務処理をモジュールとして型化したり、LLMの処理結果を効率的に評価する仕組みを構築したりして、AIワークフロー構築の高速化も行っています。
さらにWorkflowBuilderを内製しているため、そこに機能追加を行ったり、使い勝手を向上させたりと、日々自分たちが使う道具を自分たちでブラッシュアップして、AIワークフローの構築を高速化しています。
デザイングループ
プロダクト開発にはプロダクトデザインがとても重要だと私は思っています。 実際に私が開発を行っていた時もデザイナーさんのデザインが当たるだけで、開発モチベーションが瀑上がりしたり、 実装した機能の価値をより高めて利用者に提供することができると思っています。
またプロダクトデザインだけでなく、コミュニケーションデザインも重要です。 我々が作ったプロダクトを正しくお客様に伝えていくにはコミュニケーションデザイナーの力が必要不可欠だと思っています。
コミュニケーションのちょっとした工夫
日々、Daily StandUpで進捗の共有や懸念点の共有を行っているのですが、少し前からGood & Newというコンテンツを取り入れました。 Good & Newは一人ひとり進捗共有等を行ったあとに、「今日のGood & Newは〜」という形で最近あった良かったこと、新しく経験したことなどを一言で共有する取り組みです。
例えば 「昨日の夕食で肉じゃがを作ったのですが美味しかったです。Goodです!」 とか 「昨日、新しく出た◯◯というアニメをみました。めっちゃおもしろくてGoodでした!」 とかです。
Good & Newをやる前は淡々とタスク共有をするだけだったのですが、メンバーが少しずつ増えてくる中で、お互いの興味関心事を知ったり、それきっかけでコミュニケーションが生まれることになり、 なかなか良いとりくみだなと思います。 実際、Daily StandUpはHaddleでやっているのですが、Good & Newをやる前はSlackのスレが20件もあれば良い方だったのですが、いまでは毎日100件以上の会話が発生しているので 効果としては絶大なのではないでしょうか。
もしチームコミュニケーションでお悩みの方は簡単に取り入れられるGood & Newはおすすめなので試してみてください。
普段使ってるLLMツール
AIやLLMを提供するプロダクトを作っているチームなので、LLM関連のツールは積極的に利用を進めています
PdMとしては
- ChatGPT o1-pro
- v0
を使うことが多いです。
特にv0はプロダクト設計する時にテキストだけでなくビジュアルをつかってエンジニアとコミュニケーションが取れるのでめちゃくちゃ生産性が高まったと感じています。 また弊社にはv0ファンタジスタと呼ばれる(勝手に呼んでるw)v0をびっくりするくらい使いこなしているメンバーもいます。
エンジニアは
- Devin
- Cursor
などを適宜使い分けて開発するメンバーが多いです。
事業部CPOってなにやってるの?
私は2025年1月からPdMとしてJOINしているのですが、通常のPdMとしての活動(プロダクト設計等々)以外にもAi Workforceというプロダクトをどのようなプロダクトにしていくのか? いわば、プロダクトのバリュープロポジションを考えたりしていました。 バリュープロポジションを考える上でAIやLLMが世の中にどのような影響を与えるのか、Ai Workforceにより何を変えたいのか、何を成し遂げたいのか、 そういった事を考えてアウトプットし事業部内での考えをアラインしたり、バリュープロポジションにそってプロダクト戦略やプロダクトロードマップを作ったりしています。
私自身、エンジニア出身で、EMやCTOは経験してきましたが、PdMやCPOなどは経験したことがないので、まだまだひよっこCPOではありますが、 AIやLLMで世の中を大きく変えていきたい思いは強くもっていますし、Ai Workforceであればそれができる、このチームであればそれができると思っているので、 しっかりと成果を出していけるように頑張っていきます!
最強のチームを作りたい!
我々はAI Agentをはじめとして、様々なチャレンジを推進する仲間を求めています。 組織もまだ小さく、課題もまだまだ一杯あります。チャレンジしたいことも一杯あります! 取り組みを加速するには背中を預けられる仲間を増やす必要があります。 その為には、ソフトウエアエンジニアだけでなく、SRE、QA、CS、デザイナー(プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン)、LLMエンジニアなど多種多様な役割を担える仲間を求めています。
この時代の変革期に一緒にチャレンジしませんか? 興味持って頂いた方は是非一度お話しましょう!
今後
AI・LLM事業部では技術的な発信や新しい取り組みを意欲的に発信することを心がけています。 今回は簡単な組織の紹介でしたが、引き続き我々の発信をご覧いただけると嬉しいです。
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