バクラク事業部Platform Engineering部SREの id:itkq です。週末に人生で初めてとなる “卒業公演” への参加を控えており、緊張してきています。
さて、次の記事で触れられている通り、LayerXではOSSに関するスポンサーシップの制度が整えられました。
この制度を利用し、fujiwara 氏へのGitHubスポンサーシップを開始しました。
I just sponsored fujiwara. Go sponsor your open source dependencies! https://t.co/CS9mtfVgVS
— LayerX Tech (@LayerX_tech) June 5, 2025
バクラクのプロダクトの実行環境は主にAWSです。主なコンピューティングサービスとしてAmazon ECSとAWS Lambdaを選択し、デプロイツールとして kayac/ecspresso, fujiwara/lambroll のOSSをそれぞれ利用しています。これらは現状のデプロイ基盤の中心的な存在になっています。また、コーポレートエンジニアリング室などバクラク事業部外での利用も進みつつあります。このような背景から、メンテナーへの感謝表明とOSSの持続性貢献のため、スポンサーとなりました。
本題は以上ですが、文章量が少なく寂しかったので以降は個人的な思い出を書きます。
ecspressoの思い出
バクラクではECS Service Connectを一部で利用しています。ecspressoはService Connectをサポートしており、設定を書くだけで使うことができます。しかし、なにもしてないのにある日突然 ecspresso deploy でpanicが発生しました。自分でAWSに問い合わせてみたところ特に情報をもらえず、fujiwaraさんと連携しつつおそらくAWS APIのサイレントな仕様変更だろうということで決着したことがありました。
lambrollの思い出
以前fujiwaraさんとお会いしたとき (たしかなんらかの懇親会)、lambrollでFunction URLsがサポートされると嬉しいと話したところ、その後実装されてv1でリリースされました。lambroll (ecspressoも) では、Lambda以外の周辺リソースは別途Terraformなどで用意する思想ですが、Function URLsはLambda自体に依存するため、特に初回デプロイ時は面倒でした。これが解決されたことで、早速デプロイ基盤のlambrollのバージョンを上げた記憶があります1。
- 実際にはRC版から投入していました↩