こんにちは、すべての経済活動をデジタル化したい、@serima です。
先日、CTOの松本(@y_matsuwitter)がエンジニアチームの希望者向けにClaude Maxのアカウント提供を決定し、その内容をポストしたところ、大きな反響がありました。
claude 4 + claude codeが良く出来ていると思い、エンジニアチームの希望者に対してClaude MAXのアカウントを用意することにしました。私も日々使ってるし、社内で既に使っている人は1日で$200分くらい使っており生産性的にも良さそうな印象。
— 松本 勇気 (Yuki Matsumoto) | LayerX CTO (@y_matsuwitter) 2025年6月3日
今回は、この意思決定がいかにスピーディーに実現されたかの舞台裏をお話ししたいと思います。
導入の背景と課題
LayerXでは一部のエンジニアがClaude CodeをAPI経由で利用していましたが、以下のような課題がありました:
- コスト管理の難しさ: ヘビーユースすると従量課金で金額が上限なく膨れ上がる
- モデル選択の制約: Opusは高性能だが高額(単純計算でSonnetの5倍程度)のため、コストを考慮して利用場面を選ぶ必要がある
- 利用への心理的障壁: 従量課金への不安から、積極的な活用を躊躇してしまう
期待される効果
Claude Maxの定額プランへの移行により、以下の効果を期待しています:
- コスト予測の安定化: 定額制により、コストを気にすることなくClaude Codeを積極的に活用できるようになります
- エンジニアの生産性向上: Claude 4とClaude Codeを組み合わせて最大限活用することで、開発効率が向上します
実際に、社内の利用者からは好評で、すでに1日あたり$200相当の使用実績があり、生産性の向上を実感しています。
スピード感のある意思決定を支えた基盤
AIツール導入の土台:Cursor Pro での運用実績
今回のClaude Max導入がスムーズに進んだ背景には、Cursor Proでの先行事例がありました。
LayerXでは、GitHub Copilot Businessを契約していましたが、エンジニアから他のAIツール利用の要望が増えてきました。高額なEnterpriseプランでの包括管理は現状の組織規模だと費用対効果が見合わないため、代わりにCursor Proの個人プラン利用に関する運用ルールを整備しました。
具体的には、バクラクビジネスカードによる個人決済と月額課金を原則としたフローを確立しており、今回はこの運用実績があったからこそ、Claude Max導入時も同じフローを迅速に展開することができました。
機動的な予算執行を可能にする「AIトライアル予算」
もう一つの重要な要素が、AIトライアル予算という専用枠の存在です。AIトライアル予算の主な特徴は以下の通りです。
- 目的: 全社で生成AI/LLMツールを試験利用し、業務効率・品質向上を実証
- 予算区分: 既存の部門・チーム予算とは別の専用枠
- 利用期間: 短期間での価値検証を前提とした柔軟な契約体系
- 継続判断: 一定期間の利用実績をもとに、本格導入の判断を実施
この枠組みにより、通常の予算申請プロセスを経ずに、迅速なツール導入が可能になりました。
法的・セキュリティ面のガバナンス体制
スピード感と同時に重要なのが、適切なガバナンス体制です。LayerXでは既存のセキュリティフレームワークを活用し、AIツール特有のリスクに対応した運用ルールを整備していました。
おもな管理ポイント:
- データ保護: 機密情報の取り扱いレベルに応じた利用制限
- 学習制御: モデル学習への情報流出を防ぐ設定管理
- プラン選択: セキュリティ要件を満たすサービスレベルの選択基準
- ライフサイクル管理: 利用終了時のデータ処理プロセス
また、個別のツールや利用ケースについては、セキュリティチームとの事前相談体制を構築し、リスクアセスメントを効率よく実施できる仕組みを用意しています。
これらの基盤があることで、新しいAIツールの導入時も、セキュリティ要件を満たしながら迅速な判断が可能になっています。
スピード感のある意思決定を支えた要因
1. CTOの声を素早くキャッチ!

コーポレートエンジニアリング室の篠嵜(@helosshi)が、CTOの「Claude maxプランを配りたい気持ちがあります」という声をキャッチし、すぐに運用に乗せるための準備をはじめました。
2. 迅速な要件整理と運用ルール策定

篠嵜とバクラク事業部テックリードの @upamune が連携し、導入に必要な要件と運用ルールを素早く整理してくれました。


3. バクラクビジネスカードによるガバナンス
特に重要だったのが、自社で提供しているバクラクビジネスカード(個人決済用)の活用です。このカードの特徴として:
- 経理側で上限金額を設定可能
- ガバナンスが効いた形での決済が実現
- スピーディーな決済承認が可能
これにより、コストコントロールを保ちながら、迅速な導入を実現できました。
社内エンジニアの反応
ポストに対して、社内エンジニアからも積極的な反応が寄せられています!
本当にありがたい
— shoyan / LayerX (@shoyan42) 2025年6月4日
Bet AIやっていき!! https://t.co/5vqT1q4vTn
このスピード感マジでありがたい。明日から使い倒す https://t.co/0oAwNeXMZC
— shnjtk (@shnjtk) 2025年6月3日
会社でClaude MAX使わせてもらえるのエグすぎる。これはもう皆んなウチに来るしかない。 https://t.co/bmbLkZLH5x
— pon / Hiromu Nakamura | LayerX (@po3rin) 2025年6月3日
ワイもClaude MAXでMAX玄人なエンジニアになると誓ったのでこのビッグウェーブに乗りました https://t.co/bfwVy150QQ
— kichion (@kichion) 2025年6月3日
Claude Maxになったのでさらに爆速機能提供します! https://t.co/ELGOJFBNUh
— Yoichiro Shimizu (@budougumi0617) 2025年6月3日
Claude MAX になって Claude Code を使い倒せるようになりました。ありがたい https://t.co/OsD2vAgV5D
— yuu26 / えむおん (@m_on_yu) 2025年6月4日
この反応からも、エンジニア陣の期待の高さが伺えます…!
まとめ
今回の Claude Max 導入は、以下の要素が組み合わさることで実現できました。
- 現場の声を素早くキャッチする体制
- 迅速な要件整理と運用ルール策定
- バクラクビジネスカードによるガバナンス体制
- スピード感のある意思決定
特に、コーポレートエンジニアリング室の篠嵜とバクラク事業部テックリードのupamuneの連携により、技術的な検討から運用ルールの策定まで、非常にスムーズに進めることができました。
LayerXでは、このようにエンジニアの生産性向上に直結する投資を、スピード感を持って実行しています。私たちと一緒に、最新のAI技術を活用しながら事業成長を加速させていきたいエンジニアの方は、ぜひお気軽にお声がけください!
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