LayerX エンジニアブログ

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Ai Workforceの開発を支えるチームとプロセスの現在地

AI・LLM事業部プロダクト開発グループマネージャーの篠塚(@shinofumijp)です。

本日、私たちが開発している生成AIプロダクト「Ai Workforce」の紹介サイトを公開しました。

getaiworkforce.com

プロダクトページの公開に合わせて本記事ではAi Workforceを開発するチームについて紹介します。

企業と共に成長するAIプラットフォーム「Ai Workforce」

Ai Workforceは企業がAIを使いこなすためのプラットフォームです。

Ai Workforceでできること



幅広いお客様の業務を効率化するAIワークフロー、AIワークフローが整理した情報を社内で安全に共有すること、整理された情報から新しいインサイトを引き出すためのAIエージェントがあります。

プロダクトを使うほどナレッジが蓄積され、フィードバックデータが溜まり、よりAIが活躍できるようなプラットフォームになっています。

プロダクト開発グループについて

2023年11月に発足したAI・LLM事業部は2019年のLayerX創業当初から存在したR&Dチーム、ブロックチェーン事業、プライバシーテック事業が前身となっています。

AI・LLM事業部は名前からして機械学習バックグラウンドの人が集まっていると思われることが多いのですが、実際はWebアプリケーション開発、秘密計算のR&Dをバックグラウンドとしたメンバーが在籍しています。

AI・LLM事業部に至る変遷

Ai Workforceの開発が本格的に始まったのは2024年1月で、プロダクトとしてはまだ立ち上がり期です。加えて生成AIプロダクト市場も確固たる勝ち方が決まっておらず、様々なサービスが立ち上がってきている状況です。

そのためプロダクト開発グループではN=1でのカスタマーサクセスとその再現性を実証するべく、高速な仮説検証と技術的不確実性の高い機能開発の両立を重視しています。

開発プロセス

2チームに分かれたスクラムで開発しており、1週間ごとに計画を立ててプロダクトリリースを行なっています。

新機能追加の際にはスクラムチームから外れてプロトタイピングやR&Dを行うチームを作ることもあります。

また、現在は職能に応じた分業制によるスケーラビリティよりも、密結合と属人化によるスピードの獲得を目的として1人1人の役割範囲が広い開発運営を行っています。

例えば、SWEは生成AIの利用を含めたアーキテクチャ設計からフロントエンド・バックエンドの実装・テストまでを行います。SREも専任者は1名で、SWEが兼任しながら行なっています。品質もプロダクトチーム全員で保証するという考えの元、自動テストでカバーしきれない範囲はPdMやSWEがテストプロセスに参加しています。

 

仮説検証スピードを追求するあまりに品質低下を招いてしまっては、お客様のサクセスから遠のくのでプロダクトの内部品質、外部品質をともに向上させるための取り組みも継続して行っています。

隔週で1日は全員で開発を止めてリファクタリング、テスト追加、ドキュメント、開発環境整備など自分たちの武器を研ぐ時間に使っています。

 

実際に開発している機能や取り組み内容は本記事では紹介できないのですが、以前登壇した際の資料にアーキテクチャを一部掲載しています。より具体的なお話は、ぜひプロダクト紹介イベント、カジュアル面談、オープンドアでお話しさせていただければ幸いです。

speakerdeck.com

開発におけるチャレンジ

最後にプロダクト開発グループのチャレンジについて紹介します。

AI-UX 生成AIネイティブなプロダクト体験

生成AI技術を利用するからこそ実現可能になったこと、効率化できる業務体験に焦点を当てて新しい体験を提供していくことを考えています。例えば、4o with canvasやv0のように成果物をAIと協働して作り上げる体験を文書処理業務でも実現する、など。

またPerplexity、Genspark Autopilot Agent、OpenAI o1に代表されるエージェントやリーズニングを伴う機能開発においては、アウトプット精度を高めると同時にレイテンシーと精度を補完するための機能が同時に必要と考えてプロダクト開発を進めています。

エンタープライズ企業に求められる品質水準と仮説検証スピードの両立

現在Ai Workforceをご導入いただいているお客様はエンタープライズ企業になります。ネットワーク要件、アクセス制御・権限管理、スケーラビリティ、可用性などの要求される品質水準は高いのでこれらを満たしながらもプロダクト立ち上げ期としての高速な仮説検証サイクルを両立することがチャレンジの1つとなっています。

生成AI技術の継続的なプロダクト組み込み

日々新しい生成AI技術、生成AIプロダクトが誕生しています。これらの検証をしながらプロダクトと組織のケイパビリティを拡大していく必要があります。

最後の最後に

AI・LLM事業部ではSWE、SRE、プロダクトデザイナーを募集しています!

11/19にプロダクト紹介イベントも開催予定ですのでご都合の合う方はぜひご参加ください。

layerx.connpass.com

 

カジュアル面談もお気軽にお申し込みください。お話ししたい役職の人をご記載いただけますと幸いです。

jobs.layerx.co.jp

ポジション別応募ページ

【AI・LLM】ソフトウェアエンジニア / 株式会社LayerX

【AI・LLM】SRE / 株式会社LayerX

【AI・LLM】リードデザイナー / 株式会社LayerX